2013年12月21日(土) 14:00 東京文化会館小ホール
共演:武久源造(cem)
●J.S.バッハ(1685-1750 無伴奏ヴァイオリンソナタ 第1番 ト短調 BWV1001
J. S. Bach Sonata for solo violin no.1 in g minor BWV1001
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 第1番 ロ短調 BWV1014
Sonata for Violin and Harpsichord no.1 in b minor BWV1014
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 第2番 イ長調 BWV1015
Sonata for violin and harpsichord no.2 in A Major BWV1015
●A.コレッリ(1653-1713) ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ短調 op.5 no.12 「ラ・フォリア」
A. Corelli Sonata for violin and basso continuo in d minor op.5 no.12 “La Follia”
●J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリンソナタ 第2番 イ短調 BWV1003
J. S. Bach Sonata for solo violin no.2 in a minor BWV1003
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 第3番 ホ長調 BWV1016
Sonata for violin and harpsichord no.3 in E Major BWV1016
全席指定 A=\5000 B=\4500
主催・お問い合わせ:株式会社AMATI Tel 03-3560-3010
http://amati-tokyo.com/performance/20120113.html
再び武久源造さんを迎えて
和波たかよし
一昨年の12月、私は「クリスマス・バッハシリーズ」の20回を記念して、バッハの無伴奏作品、全6曲のリサイタルを開き、お陰様でご好評をいただくことができました。この年には同作品の2回目のCD録音も完成し、これを一つの区切りとして昨年は「バッハシリーズ」をお休みしました。
そして今年からは、また新たな気持ちで「年末にバッハの音楽をお届けするコンサート」を続けて行くことにいたしました。これまで私のバッハを長く愛好して下さっている皆様にも、まだ私の演奏をお聴きになったことのない方々にも、この偉大な作曲家の汲めども尽きぬ魅力を存分に味わっていただけるよう、研鑽を重ねて行きたいと思います。
さて、今年と来年は、日本を代表する鍵盤楽器奏者の一人、武久源造さんをお迎えして、バッハのヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ、全6曲をお聴きいただくことにいたしました。無伴奏曲や、他の作曲家の音楽も交えて、彩り豊かなプログラムをお楽しみいただこうという企画です。今回は、武久さんのアイディアで、バッハの音楽にも大きな影響を与え、今年が没後300年に当たるイタリアのヴァイオリニスト兼作曲家、コレッリの名曲「ラ・フォリア」を演奏いたします。
武久さんは、私とはかなり異なった個性の持ち主ですが、2010年に始めて当シリーズで共演して、私だけでは決して作ることのできない新鮮な息吹を音楽に注入してくれる演奏家だと実感しました。リハーサルやコンサートを通して、彼の常に変化を追い求め、新しい何かに挑戦しようとする積極的な人間性とその音楽に、私は強い刺激を受けました。バッハはもちろんですが、私が始めて公開演奏で取り上げるコレッリの作品で、武久さんとどんな音楽を作り上げることができるか、とてもエキサイティングな期待を抱いています。クリスマス前の週末の午後、清澄な調べと共に過ぎゆく年を振り返る一時を、多くの皆様と分かち合えることを願っています。