第25回 和波たかよし アフタヌーンコンサート
Takayoshi Wanami Afternoon concert vol. 25

2014年7月5日

2014年10月11日(土) 午後2時 サントリーホール ブルーローズ(小ホール)
Sat. Oct. 11, 2014 at 2,00p.m.  Suntory Hall, Blue-rose

アフタヌーンコンサート チラシ画像 表

ヴァイオリンとお話し:和波 たかよし
ピアノ:土屋 美寧子
Takayoshi Wanami: Violin & Talk
Mineko Tsuchiya: Piano

ヴィターリ    シャコンヌ
T. Vitali Chaconne

ドヴォルザーク  四つのロマンティックな小品 op.75
A Dvorak Four Romantic pieces op.75

ショパン     ノクターン 嬰ハ短調 「遺作」
F. Chopin Nocturne in c sharp minor op. posthumous.

ヴィエニアフスキ  ポロネーズ ニ長調 op.4
H. Wieniawski Polonaise in D Major op.4

ストラヴィンスキー  イタリア組曲
I.Stravinsky Italian Suite

クライスラー編曲による小品集
Pieces arranged by F. Kreisler

ロンドンデリーの歌(アイルランド民謡)
Londonderry Airs (Irish tune)

踊る人形(ポルディーニ)
Dancing Doll (Poldini)

ハンガリー舞曲 第17番(ブラームス)
Hungarian Dance no.17 (Brahms)

全指定席 \5,000
主催・お問い合わせ 株式会社AMATI Tel 03-3560-3010

後援: 一般社団法人・日本弦楽指導者協会、
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アフタヌーンコンサート チラシ画像 裏

母の思い出に捧げる小品集

和波たかよし
「アフタヌーンコンサート」の前身である「クラシック音楽を楽しむ集い」が産声を上げたのは、まだ私が「若手」と呼ばれていた1973年のことでした。「息子の音楽を通してクラシックをもっと多くの方の身近なものに」との願いを込めて、母の和波その子が毎回、会場の設営やおもてなしのお菓子などをいろいろと考えて準備し、当日も場内を動き回ってお客様に気を配っていたのを懐かしく思い出します。
演奏の合間に座談会やクイズも交えたこのサロンコンサートは17回を数えましたが、次第にお客様が増えたため、ホールでの音楽会に切り替え「アフタヌーンコンサート」と改称したのが1984年のこと。母は「S企画」と名乗って2005年まで音楽事務所と共にこのコンサートを主催し、深い関わりを持ち続けてきました。お客様からいただくさまざまなご感想や、「次回も楽しみにしている」とのお声に励まされ、またベテランから若手まで、素晴らしいゲスト演奏家の方々にも支えられて、「アフタヌーンコンサート」は今年ついに25回の大きな節目を迎えることができました。
毎回ホールに出かけてコンサートの雰囲気を味わい、お客様とお会いするのを大変楽しみにしていた母ですが、今年の2月に95才で帰らぬ人となりました。目の見えない私を育て、最後まで誰よりも私のことを気にかけていた母。その深い愛情を、時には鬱陶しいと感じたこともありましたが、今は大切な人を失った寂しさと、純粋な感謝の気持ちが私の心を占めています。
25回記念となる今回の「アフタヌーンコンサート」は、「母へのありがとうの気持ちを込めた会にしよう」と決めました。そして土屋美寧子のピアノと共に、どこか懐かしさを感じさせる、親しみやすいヴァイオリンの小品をお届けいたします。「クラシックをもっと身近に」との母の願いに立ち帰り、和やかな雰囲気の中で演奏やトークをお楽しみいただければと考えております。中秋の午後の一時、多くの皆様が私たちと共に「音楽の喜び」を共有してくださることを願っています。