77から未来へ 和波たかよし 喜寿記念コンサート
2022年12月4日(日)14:00開演 13:15開場
紀尾井ホール
Takayoshi Wanami 77th Anniversary Concert
Sun.4th Dec. 2022 2.00 p.m.
Kioi Hall
新型コロナウィルス感染防止対策実施のため、時間に余裕をもってご来場ください。
ヴァイオリン: 和波たかよし
指揮: 松本宗利音
77記念特別オーケストラ
Violin : Takayoshi Wanami
Conductor : Shurihito Matsumoto
The77’th Anniversary Orchestra
ヴィヴァルディ 4つのヴァイオリンのための協奏曲 ロ短調 op.3 no.10 RV580
A. Vivaldi: Concerto for 4 violins in B Minor op.3 no.10 RV580
ソリスト: 和波たかよし、玉井菜採、田島高宏、古澤香理
Soloists: Takayoshi Wanami, Natsumi Tamai, Takahiro Tajima, Kaori Furusawa
ベートーヴェン ロマンス ト長調 op.40、 ヘ長調 op.50
L. V. Beethoven: Romance in G Major op.40, in F major op.50
ブラームス ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
J. Brahms: Violin Concerto in D Major op.77
全席指定 S \8000 A \6000(2022 /7 /7チケット発売)
主催・お問い合わせ 株式会社AMATI 03-3560-3010
http://www.amati-tokyo.com
未来への夢をヴァイオリンに乗せて
和波 たかよし
7年前、門下生が開いてくれた「70歳記念コンサート」でベートーヴェンの協奏曲を弾き、レコーディングも行って大きな達成感を味わった私でしたが、その後も健康で演奏が続けられる喜びの中で、新たなチャレンジの気持ちが湧いてきました。
高校生の時、コンクールの課題曲として取り組んで以後、大切な節目に演奏を重ね、私が最も愛好するブラームスの協奏曲が「77」の作品番号を持つことから、「77歳でブラームスの協奏曲を弾く」という考えが芽生えました。
若いころ、この協奏曲を聴いて「これこそ天上の音楽のようだ」と深く感動した記憶があります。苦悩の後の安らぎ、苦しみを超えた喜び、そして未来への希望と憧れ、この曲はそうした感情を表現できる作品だと感じています。視覚障害者として生を受けた私がヴァイオリニストの道を歩み続けてこられたのは、日本が平和であったからに他ならず、平和への感謝の念は尽きることがありません。様々な形で平和が脅かされそうな不安を覚える今こそ、平和な未来を願う祈りの気持ちをこの曲に託したいと思います。
演奏と並んで私の人生の支えとなったのは、若い人たちへの指導でした。生徒たちとの交流によって、私は様々な刺激を受け、音楽的にもより広い知識を学ぶことができたのです。その意味から、コンサートの前半には、いろいろな時期に指導した素晴らしい3人のヴァイオリニストとの共演、そして耳の病に怯えながらも限りなく美しい名曲を残したベートーヴェンの二つのロマンスをお聴きいただきます。
8年ぶりに共演する指揮者の松本宗利音さんは、今回コンサートマスターを担当する田島高宏さんが所属する札幌交響楽団で、2019年から3年にわたって指揮者を務めた若手のホープです。その松本さんと、私の呼び掛けに応えて出演を快諾してくださった素晴らしいオーケストラのメンバーとの演奏を通して、音楽への敬意と愛情、限りない感謝の気持ちを多くの皆様と共有できることを願い、ご来場をお待ちしています。
77記念特別オーケストラ(パート別 五十音順)
violin
岩根 愛 景山 裕子 小林 倫子 佐原 敦子 佐分利 恭子
下野園 ひな子 菅谷 史 竹原 奈津 田島 高宏 玉井 菜採
藤林 麻子 古澤 香理 松本 志絃音 大和 加奈 山本 大心
viola
青木 紀子 安藤 裕子 金田 滉司 小林 栞 齋藤 彩
柳瀬 省太
cello
荒 庸子 小川 和久 松浦 健太郎 宮地 晴彦
contrabass
市川 哲郎 中窪 和輝 杉本 望海
flute
秦 明穂 宮川 彩音
oboe
上原 朋子 下山 明莉
clarinet
島谷 万寿実 白石 はるか
bassoon
塩塚 俊樹 橋本 悠平
horn
井上 華 葛西 亮 川崎 栞里 庄司 雄大
trumpet
シモンズ 慶敏 玉井 菜子
timpani
中村 大輔
harpsichord
伊藤一人