誕生日の前夜に

　大阪のホテルで、一人の夜を過ごしている。67才よ、さようなら。間もなく、私は一つ年を重ねる。
　今日は、４月14日に開催される「ライトハウス・チャリティコンサート」のリハーサルの後、主催者が「誕生日の前夜祭をやろう」と誘ってくださり、韓国の甘いお酒、マッコリを飲んだりビビンバを食べたりしながら、楽しいひとときを過ごさせていただいた。年を取ることには複雑な思いもあるが、祝われるのはやはり嬉しいものだ。なんだか、明日からの毎日がこれまでより明るいものになりそうな期待を抱かせてくれる夜になった。
　リハーサルでは、久しぶりに多くの人々と一緒に音楽を作る喜びに包まれ、心に自信が戻ってくるのを感じた。一人での練習は、とても孤独だ。でも、お客様に自分の演奏を再び聴いていただける日が近づいてきた。一つ一つ目標をクリアしながら、６月９日の「デビュー50年記念」という大きな目標を目指そう。そして、「今の私はこういう音楽をやるんですよ。この演奏で、私はもっと社会の役に立ちたいのですよ」とのメッセージを込めて、平和と幸せを祈って演奏しよう。