<バッハの音に宇宙を観る ~ 物理学者 佐治晴夫博士を迎えて>
2024年12月21日(土) 14:00開演 (13:30開場) 東京文化会館小ホール
Sat. 21st December 2024 at 2.00 p.m. at Tokyo Bunkakaikan Recital Hall
ヴァイオリン 和波 たかよし
お話 佐治 晴夫
Violin: Takayoshi Wanami
Talk: Dr. Haruo Saji
ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685-1750)
無伴奏ヴァイオリンソナタ 第1番 ト短調 BWV1001
お話1 「宇宙へ旅立ったパルティータ」
バッハ 無伴奏ヴァイオリンパルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006より
「ルール」「ガヴォット風ロンド」
お話2 「宇宙のゆらぎ・バッハのゆらぎ そして私たち」
バッハ 無伴奏ヴァイオリンパルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
Johann Sebastian Bach (1685-1750)
Sonata no.1 for violin solo in G Minor BWV1001
Talk 1 “Partita departs for space”
Bach from Partita no.3 for violin solo in E Major BWV1006
Loure, Gavotte en Rondeau
Talk 2 “Fluctuations in the Universe, Bach’s Fluctuations and Us”
Bach Partita no.2 for violin solo in D Minor BWV1004
主催・お問い合わせ 株式会社AMATI
〒107-0052 東京都港区赤坂1-14-5-S103
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URL http://www.amati-tokyo.com
チケットのお申込み
全指定席 5,000円 (チケット発売9月6日)
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「偉大なバッハ、私たちのバッハ」
昨年は、当シリーズの30周年としてバッハの無伴奏作品全曲を演奏し、自分のバッハに一つの区切りを付けることができました。そして今年は、新たな一歩を踏み出す意味を込めて、お話と演奏でバッハの魅力に迫るという初めての企画を立てました。
お話のゲストは、私より10年先輩の物理学者、佐治晴夫博士です。佐治先生は、少年時代は音楽家を志しておられたとのことで、特にバッハの音楽には深い造詣を持っておられます。先生の研究テーマの一つに「無からの宇宙創生に関わるゆらぎの理論」がありますが、先生によれば「自然界のゆらぎと同じゆらぎがバッハの音楽にも存在する」とのことです。先生がバッハの音楽からどのようなメッセージを受け取ってこられたのか、ご体験やご研究を通じてのお話を伺うことで、バッハがより私たちの身近な存在となり、バッハの響きの中に何か新しいものが発見できるのではないか、そうした私自身の期待感から、お忙しい佐治先生にご出演をお願いし、快諾していただきました。
お話の前後には、無伴奏ソナタ第1番と、私の人生の道標とも言えるシャコンヌを含むパルティータ第2番を演奏します。佐治先生の温かみ溢れるお話と、バッハの清澄な調べが、皆様のクリスマスを美しく彩ってくれることでしょう。ご来場を心からお待ちしています。
<プロフィール>
和波 たかよし (わなみ たかよし)
1945年東京生まれ。4歳でヴァイオリンを始め、1962年に日本音楽コンクール第1位・特賞。翌年日本フィルのソリストとして楽団にデビュー。その後パリとロンドンの国際コンクールに上位入賞し、長年にわたって国の内外で多彩な演奏活動を続けている。
1991年に東京で始めた「クリスマス・バッハシリーズ」ではバッハの無伴奏作品を中心に、チェンバロとのソナタ、協奏曲、イザイなど他の作曲家の作品も加えたプログラムを演奏し、高い評価を得ている。
佐治 晴夫 (さじ はるお)
1935年東京生。理学博士(理論物理学)。東京大学、ウィーン大学、松下電器での研究生活の後、玉川大学教授、県立宮城大学教授、鈴鹿短期大学学長を歴任。無からの宇宙創生に関わる「ゆらぎ」の理論研究やNASA の宇宙探査機ボイジャーに地球文明のタイムカプセルとしてバッハの音楽を搭載することの提案などでも知られる。現在、北海道美宙天文台台長。大阪音楽大学客員教授。日本文藝家協会所属。 著書は「続・宇宙のカケラ」など90冊。