第32回 和波たかよし クリスマス・バッハシリーズ
The 32nd Takayoshi Wanami Christmas Bach Series

2025年9月21日

<バッハとイザイの出会うところ その1>
2025年12月21日(日) 14:00開演 (13:30開場) 東京文化会館小ホール
Sun. 21st December 2024 at 2.00 p.m. at Tokyo Bunkakaikan Recital Hall

【チラシ表】第32回 和波たかよし クリスマス・バッハシリーズ 2025年12月21日(日)

ヨハン・セバスティアン・バッハ  (1685-1750)
     無伴奏ヴァイオリンソナタ 第2番 イ短調 BWV1003
ウジェーヌ・イザイ(1858-1931)
無伴奏ヴァイオリンソナタ 第5番 ト長調 op.27 no.5

お話 「イザイの音楽と私」

バッハ 無伴奏ヴァイオリンパルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006

イザイ  無伴奏ヴァイオリンソナタ 第2番 イ短調 op.27 no.2

Johann Sebastian Bach (1685-1750)
Sonata no.2 for violin solo in A Minor BWV1002

Eugene Ysaye (1858-1931)
Sonata for violin solo no.5 op.27 no.5

Talk “My relationship with Ysay’s music”

Bach Partita no.3 for violin solo in E Major BWV1006
Ysaye  Sonata for solo violin no.2 in A Minor op.27 no.2

主催・お問い合わせ 株式会社AMATI

〒107-0052 東京都港区赤坂1-14-5-S103
TEL 03-3560-3010
URL http://www.amati-tokyo.com

チケットのお申込み

全指定席 4,500円
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【チラシ裏】第32回 和波たかよし クリスマス・バッハシリーズ 2025年12月21日(日)

「バッハとイザイ、時を超えた邂逅」

バッハの無伴奏ヴァイオリン作品と、イザイの無伴奏ヴァイオリンソナタは、いずれも長年にわたって私の演奏活動を支え続けてくれた、かけがえのないレパートリーです。イザイは晩年、ヨーゼフ・シゲティの演奏するバッハの無伴奏ソナタに感銘を受け、66歳にして6曲の無伴奏ソナタを作曲しました。
この二人の作品を組み合わせたリサイタルを初めて企画したのは1996年。その後3年間、クリスマス・バッハシリーズで両者の作品を2曲ずつ演奏しました。ロンドンでは3週連続で全12曲を演奏するリサイタルも開催しましたが、時を経て、再びこの二人を私の手で出会わせたい、そう思ったのは去年の夏のことでした。
もしバッハとイザイが時空を超え、現代の東京で互いの曲を聴き合ったら、どんな会話が生まれるだろうか。想像するだけで心が躍ります。80歳を迎えた私が、その架空の出会いを演出したいと考えたのです。
 イザイはヴァイオリンの技巧と音色の可能性を極限まで追求し、バッハもまた、200年前に同じことを試みました。今、改めてこれらの作品と向き合い、今の私の感性と技術でどこまで音楽を表現し、皆様にお届けできるか、その可能性に挑む今回の企画です。
バッハとイザイ、二人の魂を宿した私のヴァイオリンが奏でる音の世界を、心ゆくまでお楽しみください。

<プロフィール>

和波 たかよし (わなみ たかよし)
1962年に日本音楽コンクール ヴァイオリン部門第1位・特賞。翌年日本フィルのソリストとして楽団にデビュー。その後パリとロンドンの国際コンクールに上位入賞。国内はもとより、欧米のオーケストラとも数多く協演しているほか、ピアニスト土屋美寧子とのデュオ、チェロの岩崎洸を加えたトリオ、東京での「クリスマス・バッハシリーズ」や「アフタヌーンコンサート」の開催、サイトウ・キネン・オーケストラへの参加など、多彩な活動を続けている。これまでに桐朋学園大学、東京藝大、愛知県立芸大の非常勤講師を務め、現在は毎夏開催する「八ヶ岳サマーコース」で後進の指導に当たっている。
本年4月には、東京で「80歳記念」としてモーツァルトの協奏曲の夕べを開催、大きな成功を収めた。
以下は音楽現代 2025年6月号より抜粋
 第4番は優しいモーツァルトだった。明るく暖かい表現に満ちていた。一方、第5番は一転してドラマティック。バックも厚い響きとアグレッシブな表現で思いの他、劇的な第5番を作り上げていた。…… 後半の協奏交響曲はヨーロッパを中心に活躍中の若手・笠井大暉をヴィオラに迎え、官能的とも言える要素が加わった。前半とは異なり、ギャラント、ブリリアントなモーツァルトが現れた。ヴィオラが加わったことで官能的な響きと華やかで交響的なスタイルが2人のソロとアンサンブルで見事に形成されていた。

【写真】和波たかよし