いよいよサマーコース

2017年7月28日

新しい小淵沢駅を利用して、無事に泉郷の土屋山荘に到着。ピアノ調律の佐野さんも来られて、いよいよサマーコースモードである。間もなく私は、この期間の住まいとなる山荘に移動する。
 今週は連日のリハーサルと病院行き、そしてさまざまなメール仕事や山へ送る荷造など、本当に忙しかった。でもどうやらそれを終わり、とりあえずは明後日のコンサートに向けて全力投球だ。
 昨日は、長い時間をかけて「クリスマス・バッハシリーズ」のチラシに載せるメッセージを考えたが、結局徒労に終わった。気持ちが現在のコンサートのことでいっぱいで、12月のコンサートのイメージがどうしても浮かんでこず、通り一遍のメッセージしか書けなかった。とりあえず、それをデザイナーさんに送ったが、同じ文字数で別の原稿を書こう。
 もう一つ、CDのための編集された録音を聴く仕事もあったが、これは半分しかできなかった。残りをいつやるか、できるだけ早い方が良いが、とにかく今は、コンサートでどんな演奏をするか、運営に間違いはないか、そして翌日から始まるサマーコースのレッスンの一つ一つが無駄のない、意味のあるものになるよう、自分の精神をコントロールし、アシスタントとのチームワークも大切にして、毎日を過ごして行きたい。そのうえで、もし余裕があれば録音を聴く、そんな気持ちでやって行くしかなさそうだ。
 達人であれば、二つも三つものことを同時に考えて実行できるのだろうが、私はそこまで器用な人間ではない。一つ一つのことに全力を注ぎこみながら生きてゆく、そのように不器用な生き方しかできないのだ。とにかく、今日の夕方は、静かにモーツァルトとフランク、サラサーテの曲のことだけ考え、たとえ短くても練習三昧の時間を過ごそう。それが、今の私には一番必要なことだと思う。そして今夜は、ぐっすり眠りたい。
 明日は、仲間の演奏者が到着して午後から最後のリハーサル。楽しい気持ちでその練習に臨めるように、これからの時間を過ごそう。