2018年4月15日(日)14時開演(13時30分開場)
サントリーホール(小ホール)ブルーローズ
東京都港区赤坂1-13-1
全自由席 \4,000
Mineko Tsuchiya Piano Recital
Sunday 15th April 2018 at 14:00
Suntory Hall / Blue Rose
Ticket \4,000
<ソナタの諸相>
モーツァルト ソナタ ヘ長調 KV300k(332)
シューベルト ソナタ第20番 イ長調 D959
フランセ ソナタ イ長調 (1960)
ヤナーチェク ソナタ 「1905年10月1日」
スクリャービン ソナタ第4番 嬰へ長調 作品30
<Diverse Aspects of Piano Sonatas>
W.A.Mozart Piano Sonata in F Major KV300k(332)
F.Schubert Piano Sonata in A Major D959
J.Françaix Piano Sonata (1960)
L.Janáček Piano Sonata « 1.X.1905 «
A.Scriabin Piano Sonata no.4 in F sharp Major op.30 (1903)
マネジメント: ミリオンコンサート協会 03-3501-5638
後援: 公益社団法人 日本演奏連盟
一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)
クロイツァー記念会
プログラムに寄せて
今回のリサイタルのテーマにした「ソナタ」は、1700年代にその形式の元がイタリアで生まれました。第1と第2の主題を示す提示部、その主題を発展させる展開部、主題が戻ってくる再現部という3つの部で構成されるのがソナタ形式の基本です。モーツァルトの時代にはソナタ形式を用いた第1楽章に、ゆったりした第2楽章、メヌエットなどの第3楽章、華やかな終楽章が加わって大きな楽曲になる「ソナタ」が確立しました。それから現代に至るまで多くの作曲家が「ソナタ」を書いていますが、一応定められた形式の中で発揮される作曲家の独創性は、自由な形式で書かれた作品よりも際立つように思います。
典雅なモーツァルト、抒情あふれるシューベルトを前半に、洒脱なフランセ、実際に起こった事件を描いたヤナーチェク、耽美的そして幻想的なスクリャービンを後半において、「ソナタ」の中を冒険するように、古典から現代までを旅してみたいと思います。
皆様にもぜひこのアドベンチャーをご一緒に楽しんでいただけますよう願っています。
Profile
土屋美寧子(つちやみねこ)のソロリサイタルは、1976年以来東京、名古屋など国内各地で隔年毎に開催され、テーマを定めたプログラミングと演奏の双方が高く評価されている。前回2016年の「いつの世も喜びと悲しみは結ばれている」と題したリサイタルは、”ベートーヴェンでは格調高い音楽作りが注目され、シューマンでは、対照的なキャラクターの間で揺れ動く表現が実に味わい深い。シューベルトの舞曲に聞く洗練された節回しも印象的であり、ソナタでは美しいタッチとともに曲想にそった表情の変化が聞きものだった。“(音楽の友誌)などの好評を得た。室内楽の分野では、ヴァイオリニストの和波孝禧とデュオを組み、日本各地や欧米各国で数多くの演奏や放送及びCD録音を行っているほか、他の奏者との共演も活発に行っている。2017年はクラリネットの橋本杏奈氏と東京や長野県内でソナタやトリオを共演した他、9月に「ピアノトリオ・シューマン、ドビュッシー、ブラームス」のCDをリリースした。
指導の分野では、毎夏「八ヶ岳サマーコース」で室内楽グループをコーチ。1999年からは「室内楽短期セミナー」を主宰してピアニスト及び弦楽器奏者を指導。2009年より沖縄芸大非常勤講師として室内楽集中授業を担当。PTNA(全日本ピアノ指導者協会)ピアノコンペティションの審査員、ピアノステップのアドバイザーを務めている。
これまでに岸川基彦氏、鷹取淑子氏、永井進教授、カール・ゼーマン教授、ヘルムート・バルト教授、ジョルジ・シェベック教授らに師事。都立駒場高校音楽科を経て1972年東京芸術大学卒業、1971年クロイツァー賞受賞。1975年ドイツフライブルク音楽大学卒業。