新しい決意を持って

2018年2月2日

今年も既に、2月となった。過ぎ去った1月を振り返ってみると、私はけっこういろいろなことをして、アクティブにやっていた。18日には門下の発表会が成功のうちに終わったし、大学にも3回出かけ、他にも何回か一人で外出した。夏の八ヶ岳のチラシや、9月23日のコンサートのチラシに載せる原稿を書いたり、いつもの「点字毎日」の原稿も書いた。ジムへも通い、何冊か本も読み、パソコンやスマホでも十分に遊んだ。
 ただ、自分としてはどうも満足度が足りない。やりたいこと、やるべきことをきちんとやっていないような、何とも中途半端な気持ちなのである。その大きな原因は、どうも練習に打ち込めないこと。やはり、目前にコンサートがないと、どうしてものんびりした練習になってしまう。自分でそれなりの課題を課し、主にテクニックの改良と取り組んではいるのだが、先生に見せたり聴かせたりするわけではないし、コンサートの場で実験することもできない。それができるのは半年も先なので、「怠るな」と戒めながらも、どんどん流されてのんびりしてしまう。そんな毎日である。
 もう一つ、どうしてもやりたいと思っている身辺の片付けや、古い録音のデジタル化が全然進んでいない。3日ほど前に音楽室の戸棚を整理し、ずっと在処がわからなかった楽譜を数冊見つけたが、点字楽譜を分野別、あるいは作曲年代順に並べようと思っても、それがちっとも進まない。「やろうかな」と身構える瞬間はあるのだが、「もうちょっと後回しにしよう」と思い直して、スマホやパソコンに興じてしまうのである。
 でも、いつまでもこんなことをしていたら、本当にダメになる。そろそろ気持ちを入れ替え、やる気になって、1日1日を大事に過ごすようにしないと、いざ忙しくなった時に、輝きのない老いさらばえた演奏しかできない人間になってしまうだろう。そうなったら、生徒に偉そうなことも言えないし、第一自分がつまらなくて仕方なくなると思う。
 今月下旬には、大阪でレッスンをする計画もあり、その時は一人で出かける。何かを得ようとやってくる人たちに、「受けてよかった」と思ってもらえるレッスンをするためにも、柔軟でスピード感のある心を取り戻さなければいけない。「行動的に」をモットーに、寒い2月を乗り切ろう。