毎年1月に開いている門下生発表会が、今年もやってきた。1年は本当に早いが、生徒たちは確実に1年分の経験を深め、1年分の成長をものにしている。それが確認できるのは、発表会の大きな楽しみだ。
去年は出演者が少なくて、寂しい思いを強いられた。子育てに入って参加できなくなった人もいたし、勤めている音楽教室のレッスンが休めなくて、出演を諦めた人もいた。学生なら半ば強制的に参加させることもできるが、社会人ともなればそうは行かない。やはり、その人の仕事が優先するし、暮らしの事情も考慮しなければならない。
去年は二人のピアノソロと、私も演奏して、どうにか音楽会の体裁を整えたが、この状態が続くのでは困るな、と心配だった。しかし、今年は参加者が4人も増えて、活気を取り戻した。さらに喜ばしいのは、初参加の人が3人もいることだ。
出演者の年齢は、比較的若い。小4、中2、中3、高1が二人、高3、第2、第4、そして社会人が3人という顔ぶれだ。一つだけ残念なのは、男性の生徒がいなくなったこと。去年まで弾いていた男の高校生が、勉強に専念したいとレッスンを辞めてしまった。毎回一人か二人は男性がいたが、今年はゼロである。
年末から年始に書けて、出演者のレッスンを続けてきたが、皆とても真剣に取り組み、大きな進歩が見られた。それだけに、私は明日の演奏を聴くのが待ち遠しいし、「きっとみんなが喜ばせてくれるだろう」と信じて会場へ向かう。5年連続で開催しためぐろパーシモンホールを離れ、今年は初めて横浜のサルビアホールを使う。こぢんまりして、音の響きの良いホールである。さあ、明日を楽しみに今夜は休むことにしよう。
★ 和波たかよし門下生による新春発表演奏会は、1月23日(金)の午後6時から9時頃まで、横浜の鶴見区民センター・サルビアホールで開催します。お近くの方、ヴァイオリンに興味のある皆様には、お出かけいただければ幸いです。
明日は発表会
2015年1月22日