立春を前に

2013年2月2日

 2日連続で桐朋学園の卒業試験を聴いているうちに、月が変わって2月になった。そして、まだ立春でもないのに春の暖かさがやってきた。「地球温暖化」を象徴するような陽気にびっくりしながらも、寒いのが大嫌いな私は、心もうきうきと出かけていった。そして、日本点字図書館の田中理事長ご夫妻と美味しい夕食をいただきながら、私たちが共に関わっているいろいろな問題についてお話しした。
 詳しいことは書けないが、芸術も福祉も、今は大変な時代である。希望を持って先を見つめるのが難しい時代、と言えるかもしれない。しかし、だからこそ私たちは、希望を見出す努力をし、朗らかで前向きな気持ちで毎日を過ごすように心がけることが大切だと思う。
 私自身、それがなかなかできないのだが、今日のお話し合いでは少しだけ希望が見えた気がした。ちらっと見えた明かり、それはもしかしたら私の「心の目」の錯覚かもしれない。でも、その光を求めてひたむきに生きて行きたい、と今は思う。下を向いてしゅんとなっていては、幸運も逃げて行ってしまうだろう。明るく笑顔で暮らすこと、それをモットーに2月を過ごすことにしよう。