第27回 和波たかよし クリスマス・バッハシリーズ
Takayoshi Wanami Christmas Bach Series XXVII

2019年10月25日

<無伴奏ヴァイオリンの魅力 その2>

2019年12月22日(日) 14:00 東京文化会館小ホール
Sun. 22nd December 2019 at 2.00 p.m. at Tokyo Bunkakaikan Recital Hall

チラシ表面の画像

●J.S.バッハ J.S.Bach
無伴奏ヴァイオリンパルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006
Partita for solo violin no.3 in E Major BWV1006

●J.S.バッハ J.S.Bach
無伴奏ヴァイオリンソナタ 第2番 イ短調 BWV1003
Sonata for solo violin no.2 in A Minor BWV1003

●トーク
「シャコンヌあれこれ」

●J.S.バッハ J.S.Bach
無伴奏ヴァイオリンパルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
Partita for solo violin no.2 in D Minor BWV1004

全席指定: A=\4,500 B=\4,000

主催・お問い合わせ: 株式会社AMATI
〒107-0052 東京都港区赤坂1-14-5-S201
電話: 03-3560-3010
URL: http://www.amati-tokyo.com

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チラシ裏面の画像

宇宙へ広がるイメージで

和波 たかよし

最近、知人に誘われて北海道美瑛町の郷土学館・「美宙(MISORA)天文台」を訪ね、館長で高名な理論物理学者、佐治晴夫博士とお話しする機会に恵まれました。
お忙しい合間を縫って、子供たちに宇宙の神秘を語り聞かせる講演活動も精力的に行っておられる佐治博士は、音楽にも大変造詣が深く、ご趣味のピアノを生かして、講演では時々バッハをピアノで聴かせておられるとのこと。
ご自身が関わられたNASAの「ボイジャー計画」では、探査機にバッハの平均律の音源を乗せたと話してくださいました。
「打ち上げから42年、今も太陽系の外を飛んでいるボイジャーが、いつかどこかの星で発見され、宇宙人がバッハを聴いてその美しさに感動してくれる日が来るかもしれない」と楽しそうに話されるのを聴きながら、私の心には「シャコンヌ」が響いていました。
シャコンヌを弾くと、人間の心の善なるものが遥か彼方の宇宙へ広がって行くような不思議な感覚に打たれるのですが、そのイメージが佐治博士のスケールの大きなお話と繋がるのを感じ、我知らず感動が胸に溢れていました。
今回のバッハシリーズでは、1991年に開いたこのシリーズの第1回と同じ曲目を、同じ順序で演奏します。
長年の間に私のバッハ解釈は少しずつ変わってきましたが、40年以上宇宙を飛び続けているボイジャーと同じように、バッハの心を探す私の旅も続いています。
今の私が感じているバッハを味わっていただきながら、平成から令和へと移ったこの1年に思いを馳せ、新年への希望と祈りを分かち合う時を、多くの皆様とご一緒に過ごせることを願っています。