過去のコンサート情報

第28回 和波 たかよし クリスマス・バッハシリーズ
Takayoshi Wanami Christmas Bach Series XXVIII

2020年10月23日

<無伴奏ヴァイオリンでたどるバロックから近代まで>

2020年12月25日(金) 19:00 東京文化会館小ホール
Fri. 25th December 2020 at 7.00 p.m. at Tokyo Bunkakaikan Recital Hall

全指定席 A席 ¥4,500  B席 ¥4,000

チラシ表面画像

●H.I.F.v.ビーバー H.I.F.v.Biber
パッサカリア ト短調 (ロザリオのソナタより)
Passacaglia for solo violin in G Minor (from the Rosary Sonatas)

●J.S.バッハ J.S.Bach    
無伴奏ヴァイオリンソナタ 第1番 ト短調 BWV1001
Sonata for solo violin no.1 in G Minor BWV1001
  
●E.イザイ  E.Ysaye
無伴奏ヴァイオリンソナタ 第1番 ト短調 op.27 no.1
Sonata for solo violin no.1 in G Minor op.27 no.1

●G.P.テレマン G.P.Telemann
ファンタジア 第7番 変ホ長調 TWV40:20
Fantasia for solo violin no.7 in E flat Major twv40:20

●J.S.バッハ J.S.Bach
無伴奏ヴァイオリンソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005
Sonata for solo violin no.3 in C Major BWV1005

主催・お問い合わせ: 株式会社AMATI
〒107-0052 東京都港区赤坂1-14-5-S201
電話: 03-3560-3010
URL: http://www.amati-tokyo.com

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クリスマスの夜をヴァイオリンの調べとともに

和波 たかよし

 昨年末のバッハシリーズを終えた時には想像もしていなかった「新型コロナウイルス感染」に、今年は全世界が翻弄されました。多くの犠牲者、経済や心のストレスなど、その被害はとても言葉に尽くせるものではありません。音楽を届ける相手がいない心細さと家に閉じこもる生活で、心身が疲弊していくのを感じながら、私は聴いてくれる人がいないことを嘆きつつ、自分に向かってバッハを弾き、癒やしを求めていました。
 6月末のこと、留学先から帰国中だった以前の生徒が、ようやくドイツへ戻れることになったと訪ねてくれました。他人との接触を避けがちな中で、この生徒の訪問は私の心に幸せをもたらし、その気持ちを表すためにバッハのフーガを弾いたのでした。たとえ一人であっても、誰か聴いてくれる人に音楽で語りかけることのできる喜びがどれほど掛け替えのないものか、この時ほど強く実感したことはなかったように思います。
 幸い、演奏の機会は少しずつ戻り、様々な制限はあるものの、どうやら予定どおり今年の「バッハシリーズ」が開催できる見通しとなりました。皆様に聴いていただけることを音楽の神に感謝し、しっかりと準備を進めていきます。
 クリスマスの夜となった今回のプログラムは、バッハ以前のビーバーから近代のイザイまで、異なる時代の無伴奏ヴァイオリン曲をお聴きいただきます。最初の「パッサカリア」は、「ロザリオの祈り」を音楽化したビーバーの連作ソナタの最後に付けられた作品で、キリストが守護天使と歩む姿が描かれていると言われています。私はこの曲にコロナ収束への祈りを託したいと思います。皆様とともに、音楽が与えてくれる癒やしや希望を分かち合い、より良い新年への祈りを込めた一時を過ごしたいものと願っております。


●新型コロナウイルス感染防止へのご協力のお願い(最新のより詳しい情報は、株式会社AMATIのホームページにてご確認いただけます)
マスク常時着用、咳エチケットの実践、入場時の手指消毒、検温へのご協力をお願いします。検温で37.5℃以上が検知された場合は入場をご遠慮いただきます。出演者へのプレゼント、面会はお控えください。感染防止策実施のため、時間には余裕を持ってご来場ください。
公演当日、以下に該当されるお客様はご来場をお控えください。
37.5℃以上の発熱がある、または発熱が続いている方。咳やクシャミ、のどの痛み、身体のだるさ等、風邪の恐れのある方。ご自身の体調に不安のある方。新型コロナウイルス感染症陽性とされた方との濃厚接触がある方。過去2週間以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国・地域への訪問歴、及び当該在住者との濃厚接触がある方。

オンディーヌ室内管弦楽団 定期演奏会

2020年9月24日

2020年9月27日(日) 14:00 横浜市 青葉台フィリアホール
協演:オンディーヌ室内管弦楽団
指揮:永峰高志
●ベートーヴェン エグモント序曲
ヴァイオリン協奏曲ニ長調
交響曲 第6番「田園」
チケット」完売の模様です
詳細は、こちらをご覧ください。

第29回 和波たかよし アフタヌーンコンサート
ベートーヴェン生誕250年を祝って
The 29th Takayoshi Wanami Afternoon Concert
250th Anniversary of Ludwig van Beethoven

2020年7月16日

2020/10月10日(土)14時開演 13:15開場 東京文化会館小ホール
Sat.10th Oct.2020 at 2,00pm. doors open at 1,15pm
Tokyo Bunka-kaikan recital hall

アフタヌーンコンサート チラシ表面

ヴァイオリンとお話し: 和波 たかよし
Talk & Violin: Takayoshi Wanami
ピアノ: 土屋 美寧子
Piano: Mineko Tsuchiya

ルードウィヒ・ファン・ベートーヴェン (1770~1827)
Ludwig van Beethoven (1770~1827)
ロマンス 第1番 ト長調 op.40
Romance no.1 in G Major op.40
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第10番 ト長調 op.96
Sonata for piano and violin no.10 op.96
トークと小品のコーナー
Talk & Little Pieces
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第9番 イ長調 op.47 「クロイツェル」
Sonata for piano and violin no.9 in A Major op.47 “Kreuzer”

全指定席 \4,500

主催・お問い合わせ: 株式会社AMATI Tel 03-3560-3010
東京都港区赤坂1-14-5-S201
http://www.amati-tokyo.com
後援: 公益社団法人 日本演奏連盟、 一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会ピティナ

★裏面の「チケットお求めの際の注意事項」、及び「新型コロナウィルス感染防止対策へご協力のお願い」をご確認ください。

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アフタヌーンコンサート チラシ裏面

ベートーヴェンの音楽でデュオの楽しみを

和波 たかよし
演奏の合間にお話しも交え、リラックスした雰囲気でクラシックの名曲をお楽しみいただこうという「アフタヌーンコンサート」は、1984年以来回を重ねて29回目となりました。
今回は、久しぶりに土屋美寧子とのデュオで、生誕250年を迎えたベートーヴェンの奥深い音楽の魅力に迫ってみたいと思います。
 2020年が明けた時、日本には「是が非でも東京オリンピックを盛り上げよう」という雰囲気が漲っていましたが、私は事ある毎に「オリンピックも大事だが、私たちにはベートーヴェンの生誕250年という非常に大事な年です」と話していました。思いもかけぬコロナウイルスの襲来でオリンピックは延期
多くの演奏家が工夫をこらしたベートーヴェン・プログラムのコンサートも中止に追い込まれました。
私たちも、当初予定していたトリオの演奏は、変更を余儀なくされました。長い人類の歴史の中では、疫病が世の中を変えてしまった例は多いようですが、私には初めての経験だったので大変戸惑い、音楽家としての心までウィルスに蝕まれそうな恐怖を覚えました。しかし、次第に現実が受け入れられるようになると、逆に音楽の不滅性、そして何があっても光を失わないベートーヴェンの神々しさが、自分の中で次第に大きくなっていきました。
 ベートーヴェンは、当時主に貴族や上流階級のものだった芸術音楽を、一般市民にも開放することを目指した、いわば「音楽の革命家」だったと私は考えています。また、彼は卓越したピアニストでもあり、10曲に及ぶピアノとヴァイオリンのためのソナタでは、ピアノが様々な技巧を駆使しながら曲をリードし、ヴァイオリンにもほぼ対等の役割が与えられて、二つの楽器のえも言えぬハーモニーの美しさと、キャッチボールのような対話の楽しさが大きな魅力となっています。今回は2曲のソナタに加え、彼の優しさやユーモアのセンスも垣間見える小品をお聴きいただくコーナーも設けます。
 中秋の午後の一時、私たちの演奏とお話しで、ベートーヴェンの素晴らしさを多くの皆様と共有できることを願い、ご来場をお待ちしています。


●新型コロナウイルス感染防止へのご協力のお願い(最新のより詳しい情報は、株式会社AMATIのホームページにてご確認いただけます)
マスク常時着用、咳エチケットの実践、入場時の手指消毒、検温へのご協力をお願いします。検温で37.5℃以上が検知された場合は入場をご遠慮いただきます。出演者へのプレゼント、面会はお控えください。感染防止策実施のため、時間には余裕を持ってご来場ください。
公演当日、以下に該当されるお客様はご来場をお控えください。
37.5℃以上の発熱がある、または発熱が続いている方。咳やクシャミ、のどの痛み、身体のだるさ等、風邪の恐れのある方。ご自身の体調に不安のある方。新型コロナウイルス感染症陽性とされた方との濃厚接触がある方。過去2週間以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国・地域への訪問歴、及び当該在住者との濃厚接触がある方。

静岡交響楽団 第94回定期演奏会(延期公演)

2020年3月31日

2020年7月26日(日) 14:00 静岡市清水文化会館マリナート
指揮:梅田 俊明
●ベートーヴェン/「コリオラン」序曲 op.62
●ブラームス/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
●ドヴォルザーク/交響曲第7番 ニ短調 op.70
チケット:A=\4500 B=\3500 学生=\1500

★詳細はこちらをご覧ください。

土屋美寧子ピアノリサイタル

2020年3月13日

<延期公演>
2020年7月15日(水)14時開演(13時30分開場)
サントリーホール(小ホール)ブルーローズ
東京赤坂1-3-1
全自由席 \4,000

チラシ表面の画像

Mineko Tsuchiya Piano Recital
Wednesday 15th July 2020 at 14:00
Suntory Hall/Blue Rose (Akasaka,Tokyo)
Ticket \4000

<音で描く情景>
ベートーヴェン ピアノソナタ第15番ニ長調 作品28 「田園」
シューマン   森の情景 作品82
チャイコフスキー ドゥムカ ハ短調 作品59(ロシアの田舎の情景)
プロコフィエフ バレー音楽「ロメオとジュリエット」より10の小品 作品75

<Scene>
L.v.Beethoven  Piano sonata no.15 in D Major op.28 “Pastoral”
R.Schumann  Forest Scenes op.82
P.Tchaikovsky Dumka in C Minor op.59 (Scenes from a Russian village)
S.Prokofiev Romeo and Juliet 10 pieces for piano op.75

マネジメント:ミリオンコンサート協会 03-3501-5638

後援:公益社団法人 日本演奏連盟
   一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)
   クロイツァー記念会

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プログラムに寄せて 

土屋美寧子

 今回選んだ作品の中で、音は絵筆となり、またすべての人が理解できる言語となって情景や心情を描いています。
2020年に生誕250年を迎えるベートーヴェンの「田園」と呼ばれているソナタ、そしてチャイコフスキーの小品からは、草や土の香りが漂い、仕事を終えた人々が楽しく躍る賑わいが聞こえてきます。
私の大好きな作曲家であるシューマンの晩年の作品「森の情景」では、留学時代を過ごした南ドイツの”黒い森(Schwarzwald)”が目の前に現れたような気になります。
一転して「ロメオとジュリエット」は人間の浅はかな対抗意識から起きる悲劇ですが、プロコフィエフによる人物描写の巧みさ故に「これに似ている人いるなあ」と感じることたびたびです。
音は具体的に姿かたちを示さないので、かえって自由な想像力が喚起されるのかもしれません。皆様もご一緒に音が描く情景を楽しんでいただけたら幸いです。

第2回 レクチャーコンサート「デュオの楽しみ」<音に込める気持ち>

2020年2月17日

2020年2月23日(日、祝) 14:00 カワイ横浜イベントサロン「プラージュ」
ピアノ&レクチャー:土屋美寧子
ヴァイオリン:和波たかよし
●ベートーヴェン  ソナタ 第8番 ト長調
●入野義朗  ヴァイオリンとピアノのための音楽
●フランク  ソナタ イ長調
入場料:\3500(事前申込みが必要)
問い合わせ先:ピティナYokohamaみらいステーション(高嶋)090-1996-8018

第27回 和波たかよし クリスマス・バッハシリーズ
Takayoshi Wanami Christmas Bach Series XXVII

2019年10月25日

<無伴奏ヴァイオリンの魅力 その2>

2019年12月22日(日) 14:00 東京文化会館小ホール
Sun. 22nd December 2019 at 2.00 p.m. at Tokyo Bunkakaikan Recital Hall

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●J.S.バッハ J.S.Bach
無伴奏ヴァイオリンパルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006
Partita for solo violin no.3 in E Major BWV1006

●J.S.バッハ J.S.Bach
無伴奏ヴァイオリンソナタ 第2番 イ短調 BWV1003
Sonata for solo violin no.2 in A Minor BWV1003

●トーク
「シャコンヌあれこれ」

●J.S.バッハ J.S.Bach
無伴奏ヴァイオリンパルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
Partita for solo violin no.2 in D Minor BWV1004

全席指定: A=\4,500 B=\4,000

主催・お問い合わせ: 株式会社AMATI
〒107-0052 東京都港区赤坂1-14-5-S201
電話: 03-3560-3010
URL: http://www.amati-tokyo.com

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宇宙へ広がるイメージで

和波 たかよし

最近、知人に誘われて北海道美瑛町の郷土学館・「美宙(MISORA)天文台」を訪ね、館長で高名な理論物理学者、佐治晴夫博士とお話しする機会に恵まれました。
お忙しい合間を縫って、子供たちに宇宙の神秘を語り聞かせる講演活動も精力的に行っておられる佐治博士は、音楽にも大変造詣が深く、ご趣味のピアノを生かして、講演では時々バッハをピアノで聴かせておられるとのこと。
ご自身が関わられたNASAの「ボイジャー計画」では、探査機にバッハの平均律の音源を乗せたと話してくださいました。
「打ち上げから42年、今も太陽系の外を飛んでいるボイジャーが、いつかどこかの星で発見され、宇宙人がバッハを聴いてその美しさに感動してくれる日が来るかもしれない」と楽しそうに話されるのを聴きながら、私の心には「シャコンヌ」が響いていました。
シャコンヌを弾くと、人間の心の善なるものが遥か彼方の宇宙へ広がって行くような不思議な感覚に打たれるのですが、そのイメージが佐治博士のスケールの大きなお話と繋がるのを感じ、我知らず感動が胸に溢れていました。
今回のバッハシリーズでは、1991年に開いたこのシリーズの第1回と同じ曲目を、同じ順序で演奏します。
長年の間に私のバッハ解釈は少しずつ変わってきましたが、40年以上宇宙を飛び続けているボイジャーと同じように、バッハの心を探す私の旅も続いています。
今の私が感じているバッハを味わっていただきながら、平成から令和へと移ったこの1年に思いを馳せ、新年への希望と祈りを分かち合う時を、多くの皆様とご一緒に過ごせることを願っています。

和波たかよしと仲間たち 「仲間とともに奏でる秋の五重奏」

2019年10月10日

2019年10月26日(土) 14:00 長野県安曇野市 あづみ野コンサートホール
共演:マーク・ゴトーニ(vl)
中村智香子(va)
水谷川優子(vc)
土屋美寧子(pf)

チラシ表面

●モーツァルト  ピアノ四重奏曲 第2番 変ホ長調 KV493
●バルトーク  44のヴァイオリン二重奏曲より
●ブラームス  ピアノ五重奏曲 ヘ短調 op.34
詳細はこちらをご覧ください。

和波たかよし、土屋美寧子と仲間たち 「秋の五重奏」

2019年10月7日

Pleasure of Music vol. 7
2019年10月18日(金) 20:00 山梨県、清里清泉寮本館ホール
共演:マーク・ゴトーニ(vl)
中村智香子(va)
水谷川優子(vc)

チラシ表面

●モーツァルト  ピアノ四重奏曲 第2番 変ホ長調 KV493
●バルトーク  44のヴァイオリン二重奏曲より
●ブラームス  ピアノ五重奏曲 ヘ短調 op.34
お問い合わせ:清里清泉寮 0551-48-2111
詳細は 清泉寮のホームページをご覧ください。

第28回 和波 たかよし アフタヌーンコンサート
Takayoshi Wanami Afternoon Concert XXVIII
<仲間とともに奏でる秋の五重奏>

2019年5月23日

2019年10月20日(日) 午後2時 東京文化会館小ホール
Sun. Oct. 20, 2019 at 2,00p.m.  Tokyo Bunkakaikan Recital Hall

アフタヌーンコンサート チラシ表面

ヴァイオリンとお話し: 和波 たかよし
ヴァイオリン: マーク・ゴトーニ
ヴィオラ: 中村 智香子
チェロ: 水谷川 優子  
ピアノ: 土屋 美寧子

Takayoshi Wanami : violin & talk
Mark Gothoni : violin
Chikako Nakamura : viola
Yuko Miyagawa : cello
Mineko Tsuchiya : piano

モーツァルト  ピアノ四重奏曲 第2番 変ホ長調 KV493
W. A. Mozart  Piano Quartet no.2 in E flat Major KV493
バルトーク  二つのヴァイオリンのための44のデュオ SZ98より
B.Bartok  Selection from 44 Duos for two violin SZ98
ブラームス  ピアノ五重奏曲 ヘ短調 op.34
J.Brahms  Piano Quintet in F Minor op.34

全指定席 A:\5,000 B:\4,500

主催・お問い合わせ 株式会社AMATI Tel 03-3560-3010
後援: 公益社団法人 日本演奏連盟、 一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会PTNA
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アフタヌーンコンサート チラシ裏面

今、新しい仲間たちと

和波 たかよし
 水谷川優子、マーク・ゴトーニご夫妻と初めて共演したのは、2015年秋のこと。
水谷川さんのご両親とは長年のお知り合いだったので、ソロや室内楽で大活躍の優子さんと一度共演したいと思い、清里と安曇野での室内楽シリーズで、土屋美寧子と若手ヴィオラ奏者も加えたピアノ四重奏を企画したのです。
ところが優子さんは、「ヴィオラなら主人のマークが弾きますよ」とのこと。フィンランド出身のヴァイオリニストで、ベルリン芸術大学教授のマークさんがヴィオラ奏者として地方でのコンサートに出演して下さるなど全く想像外のことだったので、驚きながらも喜んでお願いしました。
 マークさんは、あまり多くを語らないものの、ヴィオラの音でしっかりアンサンブルを支えて音楽の舵取りのような役割を見事に果たし、無駄な力をかけず良い音を出すことに集中するその演奏法は、私自身にも大きな刺激となって、ヴァイオリンを弾く新たな喜びに目覚めさせてくれました。
一方優子さんは、確かな技術と豊富な経験に裏付けられた演奏とともに、朗らかで華やかな雰囲気が私たちの心に活気を与えてくれ、練習から本番への過程で、私はお二人に強い信頼感を抱くようになりました。
 超多忙なお二人との日程調整は簡単ではありませんでしたが、優子さんの大学の同期生で私たちともしばしば共演している中村智香子さんの協力も得て、今回4年ぶりの共演が実現の運びとなりました。
マークさんのヴァイオリンでモーツァルトのピアノ四重奏曲、彼と私の共通の恩師、シャーンドル・ヴェーグ先生を偲んで、先生の祖国ハンガリーの作曲家、バルトークのデュオ、そして全員でロマンの香り溢れるブラームスのピアノ五重奏曲という、豪華なプログラムをお聴きいただきます。
秋の1日、私が心からの信頼を寄せる素晴らしい音楽家たちとの室内楽を、多くの皆様に味わっていただければ幸いです。

プロフィール

和波たかよし: 1963年のデビュー以来、国内外のオーケストラとの協演やリサイタル、室内楽などで多彩な活動を続け、土屋美寧子とのデュオ、岩崎洸を加えたトリオも絶賛を博している。その音楽的貢献により芸術祭優秀賞、サントリー音楽賞、紫綬褒章、旭日小受章などを受賞。加えて桐朋学園大学および毎夏開催する「八ヶ岳サマーコース」では後進の指導にあたっている。このコンサートは1973年に都内のサロンで初開催した、トークと演奏による「クラシック音楽を楽しむ集い」が好評を得て年々聴衆の輪を広げ、1984年に会場をホールへ移し「和波孝*アフタヌーンコンサート」と改称して現在に至っているもの。

マーク・ゴトーニ: フィンランドを代表するヴァイオリニストの一人。21才でブラームス国際コンクールに上位入賞してデビュー以来ヨーロッパをはじめアメリカ、アジアなどで国際的な演奏活動を行っている。「オルフェウス弦楽四重奏団」第1ヴァイオリン奏者、「モーツァルト・ピアノ四重奏団」メンバーとして多数のCD をリリース。 傍らベルリン芸術大学ヴァイオリン課主任教授として後進の指導にも情熱を傾けている。

中村智香子: 桐朋学園大卒。紀尾井ホール室内管弦楽団のメンバー。しばしば在京のオーケストラ主席ヴィオラ奏者として招かれているほか、各地でアンサンブル活動を行っている。

水谷川優子: ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院卒業、同大学院とローマのサンタチェチーリア国立アカデミーで研鑽を積んだのち、日本とドイツを拠点にソリストとして活発な演奏、CDのリリースを行っている。アンサンブルφやTrio SolLa のメンバーとしても活動。邦楽などの異分野アーティストとのコラボも多い。昨年出演したNHK FM「長崎・祈りの音色」は平成30年度文化庁芸術祭優秀賞を受賞し、その演奏が高く評価された。

土屋美寧子: 東京藝術大学、フライブルク音楽大学を卒業後、隔年ごとにテーマを決めたソロリサイタル開催を続けその演奏と企画が高く評価されている。ヴァイオリニストの和波たかよしとのデュオでは国際的に演奏を続けている他、数多くのCD をリリース。近年はチェリストの岩崎洸を加えたピアノトリオも好評を得ている。毎夏八ヶ岳で「室内楽短期セミナー」を主宰。全日本ピアノ指導者協会PTNAではコンペ審査員とピアノステップ・アドバイザーを務め、トークコンサートやレクチャーコンサートを行うなど指導にも積極的に携わっている。