2020年
第28回 和波 たかよし クリスマス・バッハシリーズ
Takayoshi Wanami Christmas Bach Series XXVIII
<無伴奏ヴァイオリンでたどるバロックから近代まで>
2020年12月25日(金) 19:00 東京文化会館小ホール
Fri. 25th December 2020 at 7.00 p.m. at Tokyo Bunkakaikan Recital Hall
全指定席 A席 ¥4,500 B席 ¥4,000
●H.I.F.v.ビーバー H.I.F.v.Biber
パッサカリア ト短調 (ロザリオのソナタより)
Passacaglia for solo violin in G Minor (from the Rosary Sonatas)
●J.S.バッハ J.S.Bach
無伴奏ヴァイオリンソナタ 第1番 ト短調 BWV1001
Sonata for solo violin no.1 in G Minor BWV1001
●E.イザイ E.Ysaye
無伴奏ヴァイオリンソナタ 第1番 ト短調 op.27 no.1
Sonata for solo violin no.1 in G Minor op.27 no.1
●G.P.テレマン G.P.Telemann
ファンタジア 第7番 変ホ長調 TWV40:20
Fantasia for solo violin no.7 in E flat Major twv40:20
●J.S.バッハ J.S.Bach
無伴奏ヴァイオリンソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005
Sonata for solo violin no.3 in C Major BWV1005
主催・お問い合わせ: 株式会社AMATI
〒107-0052 東京都港区赤坂1-14-5-S201
電話: 03-3560-3010
URL: http://www.amati-tokyo.com
クリスマスの夜をヴァイオリンの調べとともに
和波 たかよし
昨年末のバッハシリーズを終えた時には想像もしていなかった「新型コロナウイルス感染」に、今年は全世界が翻弄されました。多くの犠牲者、経済や心のストレスなど、その被害はとても言葉に尽くせるものではありません。音楽を届ける相手がいない心細さと家に閉じこもる生活で、心身が疲弊していくのを感じながら、私は聴いてくれる人がいないことを嘆きつつ、自分に向かってバッハを弾き、癒やしを求めていました。
6月末のこと、留学先から帰国中だった以前の生徒が、ようやくドイツへ戻れることになったと訪ねてくれました。他人との接触を避けがちな中で、この生徒の訪問は私の心に幸せをもたらし、その気持ちを表すためにバッハのフーガを弾いたのでした。たとえ一人であっても、誰か聴いてくれる人に音楽で語りかけることのできる喜びがどれほど掛け替えのないものか、この時ほど強く実感したことはなかったように思います。
幸い、演奏の機会は少しずつ戻り、様々な制限はあるものの、どうやら予定どおり今年の「バッハシリーズ」が開催できる見通しとなりました。皆様に聴いていただけることを音楽の神に感謝し、しっかりと準備を進めていきます。
クリスマスの夜となった今回のプログラムは、バッハ以前のビーバーから近代のイザイまで、異なる時代の無伴奏ヴァイオリン曲をお聴きいただきます。最初の「パッサカリア」は、「ロザリオの祈り」を音楽化したビーバーの連作ソナタの最後に付けられた作品で、キリストが守護天使と歩む姿が描かれていると言われています。私はこの曲にコロナ収束への祈りを託したいと思います。皆様とともに、音楽が与えてくれる癒やしや希望を分かち合い、より良い新年への祈りを込めた一時を過ごしたいものと願っております。
●新型コロナウイルス感染防止へのご協力のお願い(最新のより詳しい情報は、株式会社AMATIのホームページにてご確認いただけます)
マスク常時着用、咳エチケットの実践、入場時の手指消毒、検温へのご協力をお願いします。検温で37.5℃以上が検知された場合は入場をご遠慮いただきます。出演者へのプレゼント、面会はお控えください。感染防止策実施のため、時間には余裕を持ってご来場ください。
公演当日、以下に該当されるお客様はご来場をお控えください。
37.5℃以上の発熱がある、または発熱が続いている方。咳やクシャミ、のどの痛み、身体のだるさ等、風邪の恐れのある方。ご自身の体調に不安のある方。新型コロナウイルス感染症陽性とされた方との濃厚接触がある方。過去2週間以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国・地域への訪問歴、及び当該在住者との濃厚接触がある方。
オンディーヌ室内管弦楽団 定期演奏会
第29回 和波たかよし アフタヌーンコンサート
ベートーヴェン生誕250年を祝って
The 29th Takayoshi Wanami Afternoon Concert
250th Anniversary of Ludwig van Beethoven
2020/10月10日(土)14時開演 13:15開場 東京文化会館小ホール
Sat.10th Oct.2020 at 2,00pm. doors open at 1,15pm
Tokyo Bunka-kaikan recital hall
ヴァイオリンとお話し: 和波 たかよし
Talk & Violin: Takayoshi Wanami
ピアノ: 土屋 美寧子
Piano: Mineko Tsuchiya
ルードウィヒ・ファン・ベートーヴェン (1770~1827)
Ludwig van Beethoven (1770~1827)
ロマンス 第1番 ト長調 op.40
Romance no.1 in G Major op.40
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第10番 ト長調 op.96
Sonata for piano and violin no.10 op.96
トークと小品のコーナー
Talk & Little Pieces
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第9番 イ長調 op.47 「クロイツェル」
Sonata for piano and violin no.9 in A Major op.47 “Kreuzer”
全指定席 \4,500
主催・お問い合わせ: 株式会社AMATI Tel 03-3560-3010
東京都港区赤坂1-14-5-S201
http://www.amati-tokyo.com
後援: 公益社団法人 日本演奏連盟、 一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会ピティナ
★裏面の「チケットお求めの際の注意事項」、及び「新型コロナウィルス感染防止対策へご協力のお願い」をご確認ください。
ベートーヴェンの音楽でデュオの楽しみを
和波 たかよし
演奏の合間にお話しも交え、リラックスした雰囲気でクラシックの名曲をお楽しみいただこうという「アフタヌーンコンサート」は、1984年以来回を重ねて29回目となりました。
今回は、久しぶりに土屋美寧子とのデュオで、生誕250年を迎えたベートーヴェンの奥深い音楽の魅力に迫ってみたいと思います。
2020年が明けた時、日本には「是が非でも東京オリンピックを盛り上げよう」という雰囲気が漲っていましたが、私は事ある毎に「オリンピックも大事だが、私たちにはベートーヴェンの生誕250年という非常に大事な年です」と話していました。思いもかけぬコロナウイルスの襲来でオリンピックは延期
多くの演奏家が工夫をこらしたベートーヴェン・プログラムのコンサートも中止に追い込まれました。
私たちも、当初予定していたトリオの演奏は、変更を余儀なくされました。長い人類の歴史の中では、疫病が世の中を変えてしまった例は多いようですが、私には初めての経験だったので大変戸惑い、音楽家としての心までウィルスに蝕まれそうな恐怖を覚えました。しかし、次第に現実が受け入れられるようになると、逆に音楽の不滅性、そして何があっても光を失わないベートーヴェンの神々しさが、自分の中で次第に大きくなっていきました。
ベートーヴェンは、当時主に貴族や上流階級のものだった芸術音楽を、一般市民にも開放することを目指した、いわば「音楽の革命家」だったと私は考えています。また、彼は卓越したピアニストでもあり、10曲に及ぶピアノとヴァイオリンのためのソナタでは、ピアノが様々な技巧を駆使しながら曲をリードし、ヴァイオリンにもほぼ対等の役割が与えられて、二つの楽器のえも言えぬハーモニーの美しさと、キャッチボールのような対話の楽しさが大きな魅力となっています。今回は2曲のソナタに加え、彼の優しさやユーモアのセンスも垣間見える小品をお聴きいただくコーナーも設けます。
中秋の午後の一時、私たちの演奏とお話しで、ベートーヴェンの素晴らしさを多くの皆様と共有できることを願い、ご来場をお待ちしています。
●新型コロナウイルス感染防止へのご協力のお願い(最新のより詳しい情報は、株式会社AMATIのホームページにてご確認いただけます)
マスク常時着用、咳エチケットの実践、入場時の手指消毒、検温へのご協力をお願いします。検温で37.5℃以上が検知された場合は入場をご遠慮いただきます。出演者へのプレゼント、面会はお控えください。感染防止策実施のため、時間には余裕を持ってご来場ください。
公演当日、以下に該当されるお客様はご来場をお控えください。
37.5℃以上の発熱がある、または発熱が続いている方。咳やクシャミ、のどの痛み、身体のだるさ等、風邪の恐れのある方。ご自身の体調に不安のある方。新型コロナウイルス感染症陽性とされた方との濃厚接触がある方。過去2週間以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国・地域への訪問歴、及び当該在住者との濃厚接触がある方。
静岡交響楽団 第94回定期演奏会(延期公演)
土屋美寧子ピアノリサイタル
<延期公演>
2020年7月15日(水)14時開演(13時30分開場)
サントリーホール(小ホール)ブルーローズ
東京赤坂1-3-1
全自由席 \4,000
Mineko Tsuchiya Piano Recital
Wednesday 15th July 2020 at 14:00
Suntory Hall/Blue Rose (Akasaka,Tokyo)
Ticket \4000
<音で描く情景>
ベートーヴェン ピアノソナタ第15番ニ長調 作品28 「田園」
シューマン 森の情景 作品82
チャイコフスキー ドゥムカ ハ短調 作品59(ロシアの田舎の情景)
プロコフィエフ バレー音楽「ロメオとジュリエット」より10の小品 作品75
<Scene>
L.v.Beethoven Piano sonata no.15 in D Major op.28 “Pastoral”
R.Schumann Forest Scenes op.82
P.Tchaikovsky Dumka in C Minor op.59 (Scenes from a Russian village)
S.Prokofiev Romeo and Juliet 10 pieces for piano op.75
マネジメント:ミリオンコンサート協会 03-3501-5638
後援:公益社団法人 日本演奏連盟
一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)
クロイツァー記念会
プログラムに寄せて
土屋美寧子
今回選んだ作品の中で、音は絵筆となり、またすべての人が理解できる言語となって情景や心情を描いています。
2020年に生誕250年を迎えるベートーヴェンの「田園」と呼ばれているソナタ、そしてチャイコフスキーの小品からは、草や土の香りが漂い、仕事を終えた人々が楽しく躍る賑わいが聞こえてきます。
私の大好きな作曲家であるシューマンの晩年の作品「森の情景」では、留学時代を過ごした南ドイツの”黒い森(Schwarzwald)”が目の前に現れたような気になります。
一転して「ロメオとジュリエット」は人間の浅はかな対抗意識から起きる悲劇ですが、プロコフィエフによる人物描写の巧みさ故に「これに似ている人いるなあ」と感じることたびたびです。
音は具体的に姿かたちを示さないので、かえって自由な想像力が喚起されるのかもしれません。皆様もご一緒に音が描く情景を楽しんでいただけたら幸いです。
第2回 レクチャーコンサート「デュオの楽しみ」<音に込める気持ち>
2020年2月23日(日、祝) 14:00 カワイ横浜イベントサロン「プラージュ」
ピアノ&レクチャー:土屋美寧子
ヴァイオリン:和波たかよし
●ベートーヴェン ソナタ 第8番 ト長調
●入野義朗 ヴァイオリンとピアノのための音楽
●フランク ソナタ イ長調
入場料:\3500(事前申込みが必要)
問い合わせ先:ピティナYokohamaみらいステーション(高嶋)090-1996-8018