日記
リセット
新しい年が明けて5日目の午後、私は一人、ホテルの1室で静かな時を過ごしている。去年の11月、12月は本当に忙しかった。その締めくくりとなった「クリスマス・バッハシリーズ」では、通常ならコンサート2回分のプログラムにあたる … 続きを読む
試練の年の終わりに
バッハシリーズが終わって、1週間が過ぎた。連休の初日にもかかわらず、また慌ただしい年末にもかかわらず、多くの方々が長時間のコンサートに耳を傾けて下さり、言葉には表せないほどの幸せと、感謝の気持ちで心が満たされたあの日から … 続きを読む
プーレ先生との出会い
フランスを代表するヴァイオリニストの一人で、教育者としても名高いジェラール・プーレ氏の演奏を初めて聴いたのは、10年ほど前のことだった。京都フランスアカデミーの音楽会で、フランクのピアノ五重奏曲を演奏した時である。美しい … 続きを読む
秋の夜長に
何をしていても時は流れる。夜が来て、また朝になる。それを繰り返して、季節が進んで行く。 今年が後2ヶ月半しか残っていないなんて、どうしても信じられない。どうしてこんなに時間の経つのが早いのだろう。「年を重ねるとだんだん早 … 続きを読む
明日からセミナー
明日からの「室内楽短期セミナー」を前に、私たちは泉郷の山荘にやってきた。あいにくの雨降りとなったが、去年の8月21日に名残を惜しみつつ去った泉郷に、また戻ってくることができたのだ。 途中の小淵沢では、数年前からお世話にな … 続きを読む
今年も八ヶ岳へ
山梨日日新聞に、25回を迎えた「八ヶ岳サマーコース&コンサート」のことで寄稿させてもらえることになり、16日、17日の週末は原稿書きにはげんだ。書きたいことはたくさんあるが、限られた紙面の中で、何を地元の読者にアピールす … 続きを読む
新しい月のはじめに
結局6月も、このページへの書き込みは1回しかできないまま、月が改まってしまった。もう今年も後半である。 相変わらず、私はせっせとツイッターに書き込んでいる。予定表みたいなつぶやきもあれば、衝動的な怒りをぶつけることもある … 続きを読む
更新滞りのお詫び
この日記ページは、5月11日から更新することができなかった。名古屋でベートーヴェンを演奏した時、このページに私が書き込んだ解説(?)を読んで聴きに来られた方があり、「ずいぶんこまめに私のページを覗いてくださっているのだ」 … 続きを読む
ベートーヴェン連続演奏を控えて
2日間にベートーヴェンのピアノとヴァイオリンのためのソナタ、全10曲を弾くコンサートが迫ってきた。こんな無謀なことをやった演奏家がこれまで日本にいたかどうか、私にはわからないが、かなり無茶な企画であることは間違いない。そ … 続きを読む
何かを伝えるために
毎日ヴァイオリンの練習を始める時、私はまずD線の開放弦をゆっくりした弓で弾く。いわゆる「ボウイング練習」だが、普通はA線から始める人が多いようである。私の恩師、江藤俊哉先生は、「D線の方が低くて落ち着いた音だから、練習に … 続きを読む