日記
母のこと
94才になる母が、同じ敷地内の隣の家で一人暮らしをしている。数秒で行けるところだが、独立した家なので、お互いに自分たちのペースで生活できる。それはとても有り難いことだ。とは言っても、母は足腰がだいぶ弱くなっているし、食 … 続きを読む
コンサートまで1週間
5月の最後の日になってしまった。初夏らしい爽やかな気候が続いていたのに、最近は蒸し暑い日も増えて、「夏に向かう試練の季節だな」と私はちょっと身構えている。ここを通り抜けなければ、私の好きな夏はやってこない。それにしても … 続きを読む
コンクールで1位になった日
4月は、2回の本番に恵まれて幸せな1ヶ月を過ごした。気温の上下が大きく、体調を崩しかけたときもあったが、なんとか切り抜けた。久しぶりにステージに立って、やはり音楽で聴き手に語りかけている時の自分が一番幸せなのだと、強く … 続きを読む
過去は財産
デビュー50周年の記念リサイタルが近づいてきた。最近私は、よく50年前のことを思い出している。そのきっかけになったのは、当時大学で教えていただいていた英語の先生からのメールだった。 その先生は、お仲間を誘ってコンサー … 続きを読む
怪我に教えられて
昨日は、心身にがんと一撃を見舞われたような日だった。 実は、3月から通い始めた接骨医の先生がとても上手で、医院の雰囲気も気に入ったので、14日の本番前にもう一度体のメンテナンスをしてもらおうと考えた。しかし、なかなか … 続きを読む
誕生日の前夜に
大阪のホテルで、一人の夜を過ごしている。67才よ、さようなら。間もなく、私は一つ年を重ねる。 今日は、4月14日に開催される「ライトハウス・チャリティコンサート」のリハーサルの後、主催者が「誕生日の前夜祭をやろう」と … 続きを読む
一人での移動は独立の証
もう3月が終わろうとしている。気温のアップダウンが激しい1ヶ月だったが、それを繰り返しながら季節はどんどん進んで行く。去年は開花が4月1日だったというのに、今年はもう桜が満開を過ぎてしまった。そんな中、私はコンサートや … 続きを読む
病気が治って
2月20日にベルリンから帰国した私は、翌朝激しい腹痛で目を覚ました。その日は1日中何も食べられず、医者へ行く元気も出なかった。翌日になって幾分落ち着いたが、体温がやや高めの状態が続いた。おそらくウィルスにやられたのだろ … 続きを読む
ベルリン最後の夜に
前の日記から、たちまち5日が過ぎた。ここはベルリン、そして明日はもう帰国である。「毎日書き込むぞ」と勢い込んで、前回の日記はかなり夜遅くまで頑張ってまとめたのだが、翌日は完全に挫折した。 11時前の列車で1時間10分 … 続きを読む
パリの日々
昨日の朝早くパリに到着し、妻の美寧子と私の短いヨーロッパ休暇が始まった。二人でこちらへ来るのは1年2ヶ月ぶりだが、前回はプラハでの私の演奏に美寧子が同行してくれたもので、滞在は4泊、それこそ観光もかの字もない、慌ただし … 続きを読む